アフリカ ギニア ボッソウ村での「緑の回廊プロジェクト」滞在記 準備編(1)

もう早いもので2017年も後半に入りました。

私(ハイトカルチャ社技主任)が西アフリカ、ギニア湾に接する国、
ギニア共和国を最後に訪問してから早くも10年が経過しようとしています。
黄熱病の対策のための予防接種の有効期限も過ぎてしまいました。
黄熱病流行地域に渡航する際には予防接種を受けて発行されるイエローカード
をパスポートと共に携行する必要があるのですが、その有効期間が10年なんです。

■チンパンジーの群れが存続危機に

京都大学霊長類研究所の松沢哲朗先生
(2016年3月で退職、同年4月、京都大学高等研究院特別教授に就任されたそうです)は
ギニア共和国のボッソウ村で野生チンパンジーの研究を行っておられました
(現在も行っておられるかも知れませんが)。
その研究対象となっているチンパンジーの群れは
ボッソウ村にあるバンという山を中心に生息しています。
チンパンジーは主に樹上生活を行い、移動も森林の中で行うのが普通のようです。
サバンナや道路など開かれた場所を移動することはあまりないようで、
移動するとしても力の強い雄が単独で出かける程度のことのようです。
このバン山は周りをサバンナで囲まれたような状態になっており、
群れは比較的狭い範囲で活動しているような状況になっているとのことなのです。
チンパンジーの繁殖に欠かせないのは成人の雌のチンパンジーが他の群れに合流し、
当たらしい血を持ち込むことだそうです。
しかし、先に述べたようにここバン山はサバンナに囲まれたような状態で、
他の群れから新しい雌がやってくることはなく、
血が濃くなりこのままではこの群れは縮小、消滅する危険性があるというのです。

■ ニンバ山とバン山を森林で結ぶ「緑の回廊プロジェクト」

そこで、他の群れが生息するというニンバ山(世界自然遺産)とこのバン山を森林で結び、
チンパンジーの移動できる回廊にしようという「緑の回廊プロジェクト」を
1997年に松沢先生が立ち上げられたそうです。

サバンナに木々を植え付けて、
バン山からニンバ山までの4kmを幅300mにもなる回廊を造ろうという試みです。

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