アフリカ ギニア ボッソウ村での「緑の回廊プロジェクト」滞在記 準備編(5)

【京都大学霊長類研究所 松沢先生を訪問する】2005年8月15日

2005年8月15日、京都大学霊長類研究所の松沢先生の研究室を訪問しました。
緑の回廊プロジェクトを中心的に行われているのが松沢先生なので、
是非ともお話しさせて頂こうということで、お盆の最中訪問しました。
霊長類研究のチンパンジー「アイ」ちゃんがいるところです。
天才チンパンジーとして有名な、あの「アイ」ちゃんです。

松沢先生は生活のほぼすべてをチンパンジーの研究に注ぎ込まれている先生です。
研究者だから、お堅い感じの人・・・という先入観は正直ありました。
でも、松沢先生は悟りを開かれているような穏やかな方でした。
物腰柔らかな話し方。テレビで観る先生そのものという感じでした。
ボッソウで撮影された写真でチンパンジーについての話をしてくださいましたが、
本当にチンパンジーが好きなんだなぁ、という印象を受けました。

そして私、おそらくはじめて実物のチンパンジーをみました
(子供の頃にもしかしたら動物園で観たことがあるかも知れませんが記憶にありませんでした)。
チンパンジーって結構大きいんですよね。
体重は成人男性並みの60~70kgくらいはあるとのこと
(記憶が確かならば、ということですが・・・)。
背の高さはそれほどではないのですが(120cmくらいでしょうか)、体格がいいのです。
肩幅も広く、筋肉質。野生動物の力強さを感じました。一瞬、ゴリラかと思うくらいの迫力でした。

また、このチンパンジーの中にアイちゃん
(NHKなどで紹介されている天才チンパンジーのアイちゃんです)がいると思うと感動です。
どのチンパンジーがアイちゃんなのか分かりませんでしたが・・・
残念ながら初めてみるチンパンジーを見分けるのは不可能でした。
でも、霊長類研究所で研究されている方々はさすがにチンパンジー個人を認識されています。
人間と同じでそれぞれ個人に特徴があるらしいです。

霊長類研究所のチンパンジーは、平日は学生さんや研究者とともに様々な研究に取り組んでいます。
もちろん、チンパンジーは被験者ですが、この作業、チンパンジーにとってストレスになるのではないか、
と思われる方もおられると思いますが(僕もそう思っていました)、
実はチンパンジーは研究の中で様々な学習や作業を行うことが好きなようなのです。
研究所の方のお話ではむしろ、チンパンジーは暇が嫌いだとか・・・
研究を行っているウィークデーはチンパンジーはストレスを感じないとのことですが、
週末やお盆休みなど研究が休止する日はチンパンジーは退屈で仕方がないとのこと。
いたずらをする日は決まって暇な日だとのことです。

退屈が嫌だということはやはり知識レベルが高いということではないかと思います。
チンパンジーの知識レベルの高さに驚かされました。
こんな話をチンパンジーが生活している空間をみせて頂きながら伺ったのですが、
チンパンジー達は興味津々でこちらを観ています。
特に暇なお盆休みなのでちょうど良い暇つぶしになったのかも知れません。
どっちが観察しているのか分からなくなるような変な気分になります。

特に子供のチンパンジーは新しい人が来ると、興味を強く示し、
場合によってはものを投げてきたり、口の中にある種などをとばしたりするらしいので、
「注意してくださいね」といわれていました。
私も初めてのチンパンジーを興味津々でじ~っと観てました。
すると、子供のチンパンジーのイタズラ心に火がついたのか、
こちらに向かって口を開けて(唇をまくり上げるようにして)
つばを吐いてきました。
興味を持たれてしまったようで・・・
ボッソウ村では大丈夫だろうか。
ボッソウでは手の届くような範囲にチンパンジーがくるらしいのです。

続く

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