アフリカ ギニア ボッソウ村での「緑の回廊プロジェクト」滞在記 準備編(最終) マラリア予防薬を求めて右往左往する

2005年11月21日

ギニア共和国に限らず、熱帯の地域ではマラリアが流行しているので、薬を飲んでマラリア予防することになります。
長期滞在される方の中には飲まれない方もおられるそうですが。
その薬は、マラリアの予防と治療に使用されるとのこと。
日本で認可されているのはまだ「メファキン」という薬一種類だけ。
そんじょそこらの病院に飛び込んで、「メファキン下さい」っていっても出てくるものではないそうです。
しかも、この薬は渡航する一週間前から服用する必要があるので、そろそろ準備しなければ間に合いません。
そこで、大阪検疫所からもらった医療機関のリストに載っている病院に電話しました。

「あの~、そちらで抗マラリア薬を処方して頂けると聞いたんですけども」
「あ、以前知人に処方したのがインターネットに出ちゃったんですよね。今はやってません。ガチャッ」

さすがに、大阪検疫所でもらったリストだったのであっさり「はい、処方できますよ」
って言ってくれると思ったのに残念。仕方ありません、気を取り直して、大きい病院に電話。

私立の総合病院(T原総合病院)

「あの、ちょっと伺いたいことがあるんですけど・・・仕事でアフリカに行くことになりまして、
マラリアの予防が必要なんですけども、そちらでメファキンを処方して頂けるのでしょうか」
「少々お待ち下さい・・・」(・・・長い間合い)
「あ、先生に確認しないと何とも申し上げられないので折り返し電話いたします」
しばらくして、「もしもしT原総合病院です」「あ、わざわざすいません・・・」
「申し訳ありませんが、こちらでは処方できないとのことなので、保健所の方に問い合わせて頂けませんか?」
「分かりました、お手数かけました。ガチャ」

保健所

「あ、あの伺いたいことがあるんですけども」「はい、何でしょう」
「あのですね、仕事でアフリカに行くことになりまして、マラリアの予防を・・・」「予防接種ですか?」
「あ、いや。服用の薬で予防すると聞いたのですが・・・」「ちょっと待って下さいね」(・・・また長い間合い)
「こちらでは予防の薬の処方とかはやってないんですけども。病院の方に問い合わせてみられては?」
「あ、いやいや。さっき病院に聞いたら保健所の方に聞いてくれと・・・」
「あぁ・・・そうですか・・・じゃぁ、検疫所の方に・・・」
「検疫所からは、病院で処方してくれると伺ったんですが」
「そうですか、じゃぁ、こちらの方で処方してくれるような医療機関を調べてご連絡しましょうか?あまり、期待はできないですけど・・・」
「では結構です。ありがとうございました。失礼します。ガチャ」

たらい回しです。
困ったことになりつつあるように感じます。
仕方ない、と再び気を取り直して、ここは大学病院、と比較的近くの大学病院に電話する。

N県立医科大学付属病院

「こちらでは、予防では処方できませんので。病気になってから来て下さい」
「そうですか・・・失礼しました。ガチャ」

K大学付属病院

「こちらでは、予防では処方できません。病気になって診察で必要となれば処方できますが」
「そうですか・・・失礼しました。ガチャ」

散々、あちこちに電話して回って、結局、検疫所からもらったリストにあった医療機関(大阪市立総合医療センター)で処方して頂けることが判明。
ここにたどり着くまでが長かった。
基本的に病院では予防のために薬が処方されないのだということがよくわかりました。
でも、処方してくれるところが見つかって一安心です。

2005年11月22日

ようやくマラリア予防薬である「メファキン」を大阪市立総合医療センターにて処方して頂きました。
薬では副作用があるのは当然ですが、いろいろ副作用について書かれており、すこし心配。
でもマラリアに感染しては元も子もないので来週あたりから服用開始です。
いよいよギニア渡航も近い、という感じがしてきました。

2005年11月30日、この日、ギニア渡航費用を旅行会社に振り込みました。
いよいよ、もう逃げられない、というところでしょうか。

2005年12月6日

いよいよギニアへの渡航用のビザを取得いたしました。
パスポートを旅行代理店に送り、代理でギニア大使館にてビザを発行してもらってパスポートに貼り付けて押印。
なかなかパスポートが返ってこないので心配していました。
週末には出国というのに、本当に間に合うのだろうか、とドキドキしてましたが、なんとか無事にビザを取得。
日本のパスポートを持っていればビザ申請なしに入国できる国が多くなっている今、ギニア共和国は未だにビザが必要です。
わたしは、これが初めてのビザの取得となりました。
ビザと伴にボーディングパスも送られてきました。
これがないと、帰ってこれないので、これだけはなくさないように気をつけなければ・・・
寅さんのように腹巻きでもして、常に持ち歩くくらいの気持ちがあっていいかもしれませんね。
いよいよ、今週末から旅立ちです。準備期間が長くて、「いよいよ」が何度もありましたが、本当にいよいよです。

アフリカ ギニア ボッソウ村での「緑の回廊プロジェクト」滞在記 準備編(11) ギニア行き決まる 松沢先生のありがたいお言葉に身が引き締まる

2005年10月26日、
牛田先生、京都大学霊長類研究所の方からメールを頂きました。
京都大学からもギニア共和国へ行くことになりました、とご連絡を頂きました。
霊長類研究所ではひいきにしている旅行会社があるとのことです。また、ご厚意で私の航空券などの手配も一緒にして頂けるとのことです。
本当にありがたいことです。
ギニアへの渡航はビザが必要とのことですが、ビザが必要な国に渡航したことがない私はどうすればいいのか、
ちょっと頭を悩ませていたところでした。
いよいよギニア渡航が現実味を帯びてきました。

2005年10月31日、
ついにギニア渡航の日程が決まりました。12月11日に出発し、1月16日に帰国することになるそうです。
1ヶ月以上の長期出張。しかもはじめてお正月を海外で迎えることとなりました。
また、京都大学霊長類研究所から資料を頂きました。
松沢先生が執筆された本と、ボッソウ行きのための準備のための情報と準備物などのリスト、
ボッソウでの必要最小フランス語60を頂きました。
何から何まで至れり尽くせりの状態です。少しばかり精神衛生上、心配なところもあるようですがいい情報でした。
必要最小フランス語60についてはほとんど「一応」対応済みです。
しかし、これで気を抜いてしまいそうで・・・

2005年11月18日、大型類人猿に関する発表が大阪芸術大学で行われました。
SAGA(アジア・アフリカに生きる大型類人猿を支援する集い)です(SAGA8自体は18~20日の3日間にわたって行われていました)。
「緑の回廊プロジェクト」の中心を担っておられる松沢先生が来られるということ、
また、私と一緒にギニアへ行かれる方も来られているとのことなので、行くことにしました。
松沢先生のお話によると、SAGAは参加者の善意でなりたっているシンポジウムらしいです。
なんと、交通費も出ないらしいです。
初日は、環境庁の方とトヨタの方がお話になっていました。彼らも、交通費すら出ずに自腹らしいです。
このようなシンポジウムが8年も続いているのは「すごい」の一言です。これも、ひとえに松沢先生のお人柄なんでしょう。
松沢先生は、「チンパンジーのおかげでしょうね」とおっしゃいますが・・・
さて、初日のシンポジウムが終わったあとは先生と一緒に食事に行くことになりました。
大阪といえば・・・「ふぐ」ということで「奴茶屋」というお店へ。
このお店、ふぐでは大阪一番のお店だとのこと。確かに、美味しい食事でした。
ただ、残念なのは先生が若干風邪気味だったこと。体調万全ならば、もっとお楽しみいただけたのではないかと思います。
さて、ギニアでの「緑の回廊プロジェクト」では、できることならいい成果を残して帰ってきたと望んでいるのですが、
松沢先生は、「無事に到着して、無事に帰ってくることが一番の仕事ですよ」とおっしゃいます。
社会的な背景、日本とは異なる生活環境、言葉の壁・・・etc.
これまでは、チンパンジーの研究と伴に植栽が行われるという状態だったのが、
植栽のためだけに日本からわざわざやってくる人間がいるのだ、ということを示すだけでも大きな功績ですよ、とのお言葉。
頑張りすぎて体調を崩すと周囲には迷惑がかかる。
それよりも、健康で、形に残る成果よりも心に残る成果を、とのことなのでしょう。
できる範囲でコツコツと、頑張りすぎず気負わずコツコツと。
ただ、言葉の準備が最近さっぱり、中だるみです。そろそろ、ねじを巻き直さなければ・・・

アフリカ ギニア ボッソウ村での「緑の回廊プロジェクト」滞在記 準備編(10) ソフィ・マルソーに首ったけ

2005年10月18日、ギニア共和国の公用語がフランス語である、ということで慣れない語学の勉強をしている今日この頃。
勉強といっても、語学能力が元々優れているわけではない僕は、なかなか集中して勉強できないし、進まない。
中学から大学まで学んだ英語すら、のつのつとしか話せないし、リスニングがまた弱いのが困ったものなのです。
大好きな007も何回観ても字幕を消すと、ほとんどわからない。
大学時代に学んだ(とはいえほとんどが単位を取るための勉強だけなので身に付くはずもない・・・)ドイツ語もサッパリ。
そんなわたしが、フランス語です。
でも、そんなことを言っていても始まらないので、遅々としてはいるものの勉強をなんとかやっているというところです。
でも、「初めてのフランス語会話」とかいう本で勉強していてもおもしろくも何ともない。
夜に本を開いていると、知らない間に寝てしまっているという始末。
そこで、あるホームページ(フランス語の基本について書かれているページがあるんです)で、フランス語のリスニングにお勧めの映画はこれ、
と紹介されている映画がありました。
それが、「恋人たちのアパルトマン」という映画(語学に疎い私は「恋人たちのアパルトヘイト」といって奥さんにバカにされました)。
この映画の主演をつとめるのが、ソフィー・マルソーという女優さん。
この女優さん、007の「ワールド・イズ・ノット・イナフ」にも出ていた女優さんで、とてもとても背中がきれい。
もちろん顔も素敵なのですが、あの背中がほんとに・・・話が完全に横道にはいってますね。
その映画のDVDを探していたのですが、何せ1995年の映画。まだビデオテープの時代です。
しかも、レンタルビデオには吹き替え版しか置いてないところばかり。これじゃ全く語学の勉強になりません。
そこで、意地でもDVDをゲットするんだと探し求めたところ、ありました。でも、そのパッケージには、「ソフィー・マルソーの痴態」なる文字。
しかも、色っぽいシーンお写真ばかりが並んでいます。う~ん、、この映画って「あっち」系なんだろうか。
微妙に恥ずかしい気持ちもありましたが、開き直って買いました。
そして、家に帰ってすぐに開封。すると、ディスクがピンク色。やっぱり「あっち」系なのかなぁ。でも、せっかく買ったんだからと早速鑑賞。
映画の内容は、何が痴態なんだよ!というもの。ちょっと変わっているけど、純粋な恋愛映画でした。
それにしても、相変わらず(時間的にはさかのぼっていますが・・・)ソフィーは美しい。
いやいや、そんなために買ったんではないんです。忘れてはいけない、語学の勉強です。
でも、悲しいかなわかった言葉は10もなかった・・・なかなか聞き取れないんです、これが。
じゃぁ、フランス語字幕でもう一回観られるところまで観てみよう、と思ったら・・・
フランス語字幕がない。せっかくのDVDなのに、なぜ。
ちなみに、ジェームス・ボンド40周年記念ボックスのDVDは全て英語字幕も観られます。
だから、「恋人たちのアパルトマン」もフランス語字幕くらいはあるだようと思ったのですが・・・。
これは、意地でも聞き取らなきゃいけないってことですね。
そんなわけで、これからしばらくはソフィーにかぶりつきです、あくまでもフランス語勉強のために・・・