データ:海岸風衝地における活着試験データ

場所:京都府丹後町砂方植栽勘脂:クロマツ
2000年4月11日植栽
測定期間:2002年2月10~2月11日 2002年3月17日~3月18日
試験監修:本城尚正先生(元京都府立大学 助教授)

2001年5月29日(植栽1年後)

         

     

2003年7月11日

「潮風を防ぎ、活着率アップ!!」
京都府京丹後町。マツクイムシにより消失した松林。地の強い要望もあり、松林の再生試験が実施されたが、冬場の強い季節風、それに伴う潮の影響で、植えたマツ(クロマツ)は上手く育たない状況であった。相談を受け、府と共同でツリーシェルターによるクロマツの植栽・育成試験を行った。左記がその写真とデータである。

【厳しい冬の季節風】
海岸部において、植栽苗の生育を阻害する主な要因は、冬場の海側から厳しく吹く季節風である。データを見ても、対照区(シェルター無し区)では、冬を超す毎にその生存率が大きく低下しているのがわかる。

【植栽後数年間の保護・生が菌木の生死を左右)】
海岸部に苗木を植栽する場合、季節風による風障から数年間保護することが重要。
ツリーシェルターによる単木保護が高い効果を発揮する試験結果となった。

風衝地におけるシェルター活用事例

「植栽当年の風衝をいかに防ぐかが鍵・・・」
強烈な「潮風」が吹く海岸などの風衝地では、「根の動」「強制蒸散」により、植栽当年から苗木は生存の危機にさらされます。風衝を防ぎ、しっかり根付かせ成長させること、これもツリーシェルターの大きな役割です。