■2023年8月4日(金) 日本製紙さんの苗木事業記事を見て

京都新聞 2023年7月19日の記事から
「花粉少ないスギ 苗木生産 日本製紙、30年に1千万本」

さすが日本製紙さん、話がでかい。
北秋田の圃場は、7箇所目でしょうか。
九州では「採穂園」
山陰・中国・東海では「採種園」、記事の北秋田も「採種園」。
採種園については「閉鎖型」で外部のスギと交配しないように徹底。
日本製紙さんの生産樹種は今のところスギだけの模様。
他樹種も取り組むんでしょうかね?

日本製紙さんの域には遠く及ばないが、
当社も「認定増殖事業者」として当事業に取り組んでいる。
この民間事業者に原種の配布を開放した「特定増殖事業」、
苗木生産者の減少が深刻な問題になった現在、
「植える苗木は自前で生産する」きっかけになるかもと妄想している。

日本製紙さんは「エリートツリー」と言う名称を敢えてお使いになっている。
厳密には、「特定増殖事業」内で配布される原種は、「エリートツリー」の中でも
花粉量が半分以下と言った区別がある。個人的には「特定母樹」と言ってもらったほうが
しっくりくる。

低花粉苗は劇的に花粉量が減少するが、特定母樹一覧を見ると、九州育種場管轄のスギ2品種しかない。
第一世代精鋭樹から選抜したもののようで、第2世代精鋭樹(第一世代精鋭樹のかけあわせ)ではないとのこと。
(日本製紙さんは、九州の圃場ではこちらを増殖しているようだ)
その他特定母樹など、花粉量半分未満とのことだが、これで本当に「花粉症対策に効果がある」と言えるのか
どうか、正直自分にはわからない。

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