■2023年9月05日(火) 「植栽本数密度による林分構造変化の比較・・・近畿中国森林管理局広島森林管理署」



【林業新知識 2023年8月号 No.837】
『革新的造林モデル事例集(令和4年度版)より 事例研究 低コスト造林のポイント』より

植栽密度の自由化については、30年近く提案し続けてきました。
3,000本/haではツリーシェルターが売れない・・・と言う理由も勿論ありますが、
間伐が進まない理由、切り捨て間伐する理由、などを聞くにあたり、
そもそも、3,000本/haとは何なんだろう?と言う疑問が湧いてきたということも、
植栽密度の自由化を考えるきっかけです。

当時は、本数を減らしてはいかがか?と言う問いに、保安林以外の再造林についても、
「そんなやり方はしません」「競争させて云々」などの回答が大半でした。
今では、当たり前のように「植栽密度の自由化」が唱えられるようになっており、
隔世の感があります(笑)。

広島森林管理署の「新元重山国有林」における植栽本数密度試験地の調査結果を根拠に
局の造林指針書で2,000本/haと記載されました。
長期を経た植栽密度比較試験地は珍しいのではないかと思います。
試験地を設定した局員の方とはお会いさせていただき、当時の資料も見せていただきました。
発表したけど、当時は誰も興味を示さなかった・・・と苦笑いされてました。

私も当時の社長及び研究員とともに、2020年1月29日に新元重山国有林を視察させていただきました。
当日は、林野庁本部からも視察に訪れ、総勢50名以上での現場視察となったことを覚えています。
見た瞬間に「1,500本/haでも問題無いんじゃない?どう?」と言った方は誰だったか・・・
私もそうじゃないかと思った次第です。

新元重山で撮影した写真は、以下のリンクで確認できます。

https://www.gcj-labo.jp/syokusaimitsudonitsuite.html

写真よりも、問題意識をお持ちの方は、一度見に行かれてはいかがでしょう?

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